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ケロイドとは?
ケロイドとは、擦り傷、切り傷、やけどなどの外傷が治癒する過程で、結合組織(コラーゲンなど)が異常に増えてまわりの皮膚が引っ張られて、傷口だけでなく、周囲の正常な皮膚も赤く腫れ上がる状態を言います。
傷口やそのまわりが赤いミミズ腫れのような状態になり、激しいかゆみや痛みを伴います。
ケロイドの種類・症状
ケロイドは大きく「真性ケロイド」と「肥厚性瘢痕」の2種類に分けられます。
真性ケロイド
傷ややけどなどが原因で、傷口の範囲を超えて赤く腫れ上がり、痛みやかゆみを伴うようになります。
自然に治ることはほとんどなく、治療しても再発する可能性があります。
肥厚性瘢痕
真性ケロイド同様に傷口が赤く腫れ上がりますが、傷口の範囲を超えて拡大することはありません。
また、半年から数年程度で自然に症状が落ち着いたり、治癒したりします。
発生しやすい部位
一般的にケロイドは下顎、肩、胸、背中、上腕、耳たぶ、下腹部などに発生しやすいと言われています。
これらの部位のうち、耳たぶはピアスの穴あけ後に、下腹部は帝王切開後の傷痕から発生することがあります。
ケロイドの原因
コラーゲンの過剰増加が原因となります
ケロイドの発生には「コラーゲンの過剰増加」が関係しています。
コラーゲンには皮膚にできた傷を治癒する作用がありますが、何らかの要因でコラーゲンが過剰に分泌されると、傷口の範囲を超えてケロイドが増殖・拡大していきます。
ケロイドの発生には体質も関係していると言われていて、遺伝的要因により発生するケースもあります(家族性ケロイド症)。
また、ケロイドの発生リスクは人種によっても異なり、白人には少なく、黒人に多い傾向にあり、日本人を含む黄色人種はその中間くらいに位置するとされています。
外傷以外のきっかけで発生することもあります
ケロイドの多くは、擦り傷、切り傷、やけどなどの外傷がきっかけで発生することが多いですが、ニキビやピアスの穴あけ、帝王切開の手術痕などが発生のきっかけとなることもあります。
ニキビ
ニキビによる皮膚の炎症がきっかけで、ケロイドが発生することがあります。
下顎、肩、胸、背中、上腕に多くみられます。
ピアスの穴あけ
耳たぶに開けたピアスホールに、ケロイドができることがあります。
耳の変形を招く恐れがあるので注意が必要です。
帝王切開
帝王切開の手術痕からケロイドが発生することがあります。
ケロイドの治療
お早めに当院へご相談ください
ケロイドは傷口の範囲を超えてどんどん拡大していくのが特徴で、発生した部位によっては「手足が伸ばせない」「関節が曲げにくい」などの問題が生じることがあります。
かゆみや痛みに加えて、こうした日常生活上の問題を招く恐れがありますので、堺市中区のひふみるクリニックへご相談いただき、1日も早くケロイドを治すようにしましょう。
ケロイドに対しては、抗アレルギー薬の内服、ステロイド軟膏などの外用薬、その他、テープ療法や圧迫固定療法などを行って治療します。